肥満の主な原因は、脂たっぷりの肉じゃなくて、炭水化物だとわかってきました。
炭水化物って何?
炭水化物というと、ゴハンやうどん、パンなどの主食を思い浮かべますが、そもそも炭水化物って何でしょうか?
炭水化物というのは、糖質と食物繊維が合わさったものの呼び名です。
太る仕組み
肥満の原因は、炭水化物の中の「糖質」にあります。
甘いものは脳の栄養、だといいますが、糖質が血管に入っても、細胞は取り込んでくれません。
そこで、インスリンというホルモンが分泌されて、糖質とくっついて、血管から細胞に移してくれます。
こうして無事、糖質は栄養として使われるのですが、インスリンは余ったブドウ糖を、脂肪に変えて蓄える仕事までしちゃいます。
さらに、体にある脂肪をエネルギーに変えるのを抑えるはたらきもします。
インスリンの大活躍によって、脂肪は増えるのに、やせづらい状態になる訳です。
良い糖質、悪い糖質
こうして、糖質によって太っていくのですが、ある科学者が、同じ糖質でもケーキは太りやすいけど、ソバは太りづらいね、と言うことに気がつきました。
そこで、食べ物ごとの太りやすさを、GI(ジーアイ)値という数字でまとめました。
糖質は吸収するために細かく分解されて、最後に、ブドウ糖になるので、ブドウ糖が一番早く吸収されて、太りやすいです。
そこで、ブドウ糖のGI値を100として、他の食べ物のGI値を決めました。
例えば、ソバのGI値は59ですが、白いご飯は84で、白いご飯の方が太る!という事がわかります。
でも、GI値は使えない…
GI値いいね!と思いきや、実はGI値はあまり使えません。
なぜかというと、GI値は、ある食べ物に含まれる炭水化物50gあたりの太りやすさを数値にしたものだからです。
例えば、スイカのGI値は60ですが、ほとんどが水分で、実際に食べる部分にはそれほど炭水化物は含まれていないので、数値ほど影響はなかったりします。
つまり、スイカのGI値は濃縮したスイカジャムの数字みたいなものになっているんですね。
GL値( new! )を使えば大丈夫!
そこで、食べ物の実態をちゃんと反映した、GL値というものがあみだされました。
GL値は
( 食べ物100gに含まれる糖質の量 ) × ( GI値 ) ÷ 100
で出します。
スイカなら、ちゃんと水分も考えた計算をしている、ということです。
GL値は
- 10以下ならOK
- 11〜19は注意
- 20以上は要注意
となっています。
実際のGL値をみて見よう
実際に、GI値とGL値を比べてみます。
まずは、本当にスイカは、水分が反映されているのか見てみましょう。
スイカ、と、乾燥プルーンのGI値をみてみると
スイカ:72
乾燥プルーン:44
ですが、GL値は、
スイカ:6
乾燥プルーン:24
と、スイカのGI値はプルーンの2倍ぐらいあったのに、GL値は、プルーンの1/4で、ちゃんと水分が反映されているようですね。
もう一つ、おかゆ、と、お餅のGI値をみてみると
おかゆ:88
お餅:82
と、どちらも米なので、同じぐらいですが、
GL値をみてみると
おかゆ:14
お餅:41
と、水分の多い「おかゆ」の方がずっと小さい数字になっています。
とはいえ、10より多いので注意は必要ですよ。
お米や小麦粉を使った食べ物はほぼ全て、GL値が20を超えているので、要注意してください!
GL値はコチラのサイトにまとまっているので日々の健康の参考にしてみてくださいね。
GLUTEN FREE & LAW CARB life.