ジンとは
ジンは「蒸留酒」に香り付けの素材を混ぜて再蒸留させた、香り豊かなお酒です。
華やかな香りと、砂糖が入っていないのに感じる後味の甘みで、とても癒やされます。
お酒は大きく分けて「醸造酒」と「蒸留酒」に分けられます。
- 「醸造酒」は素材を発酵させて作ったお酒で、日本酒、ビール、ワインなどが当てはまります。
- 「蒸留酒」は醸造酒を蒸発させ集めて(蒸留)純度を高めたお酒で、焼酎、ウイスキー、ウォッカなどが当てはまります。
蒸留酒は純度を高めているのでアルコール度数が高く、ジンのアルコール度数は一般的に40%〜50%ほどです。
香り付けの素材には必ずジュニパーベリーという素材が使われているのが特徴です。
名前も見た目もブルーベリーの一種かな?と思いますが、実はヒノキ科の常緑針葉樹で松ぼっくりのようなもの。
森林を思わせる清涼感のある香りと、ヒノキ科の植物特有のウッディな香りがあります。
メーカーそれぞれで独自の配合をした香りの素材をさらに加えることで個性を競い合っています。
ドライジン(ロンドン・ジン)とは
お店に並んでいるジンを見ると「Dry Gin」と書かれたジンを見かけます。
これは何かというと、ジンはEU法に定義されていて、Gin、Distilled Gin、London Ginの3種類あり、この中で一番厳しい「London Gin」の条件を満たしているジンの事です。
ロンドン・ジンとドライジンは同じです。
定義は次の通りです。
- 100Lに対して5g以下のメタノールまでの農業アルコールで、香り付けは自然の植物で、伝統的な蒸留器で再蒸留されていること。
- 蒸留後は70%以上のアルコール度数であること。
- 追加するアルコールはAnnex Iという定義に従った品質であること。
- 1Lあたり0.1gを超える砂糖による甘みづけはしないこと、また着色しないこと
- 水以外のものは蒸留後加えないこと。
- アルコール度数は37.5%以上であること。
- ロンドン・ジンという言葉は「dry」という言葉で補完される。
クラフトジンとは
ここ最近、クラフトジンという言葉をよく目にするようになってきました。
クラフトジンとは何かというと、実は明確な定義は無く、こだわって作られたちょっと高級なジンがクラフトジンと名乗っています。
こだわっているので、クラフトジンはビンもカッコいい。
ジントニック??
ジンという言葉と一緒に、ジントニックという言葉を良く見かけますが、ジンをトニックウォーターで割ったものをジントニックといいます。
トニックウォーターとは、炭酸水に糖分と柑橘系エキスを加えたイギリス発祥の清涼飲料水です。
元々は、キナという植物の樹皮に含まれる液体を混ぜ、マラリア予防として飲まれていたもので、強壮剤という意味の「トニック」が名前の由来となっています。
一番有名なトニックウォーター、カナダドライトニックウォーター。
スーパーやコンビニで必ず見つかります。
スロージン?
スロージンは、スローベリーというスモモの一種を蒸留酒に漬けたお酒で、蒸留酒としてジンを使ったものもありますが、ジンを使わないものもあり、いわゆるジンとは関係ありません。
スローベリーが入っているので、赤いです。
ジンの飲み方
ストレート
お酒が強い人は、まずストーレートでそのまま飲み、香りを存分に楽しみます。
その後、少しずつ水を足しながら飲みます。
Ginに含まれる色々な香りは温度やアルコール濃度によってそれぞれ一番香る条件が違うので、少しずつ水を足していくことで色々な香りが楽しめます。
ロック
ストレートの項でも書きましたが、Ginに含まれる色々な香りは温度やアルコール濃度によってそれぞれ一番香る条件が違うので氷が溶けてアルコール度数が変わってくると香りも変わってきて、色々な表情が楽しめます。
凍らせて飲む
ジンはアルコール度数が高いので、冷凍庫に入れても凍りません。
冷凍庫に置いておくことでトロっとした状態になり、また違ったジンの表情を楽しむことができます。
カクテルで
ジンのカクテルは色々なレシピが発明されています。
沢山の楽しみ方があるのもジンの魅力の一つですね!
参考: