高血圧になるから、塩分はひかえないといけない。
常識で当たり前だと思っていたけど、あれ、嘘でした。
この衝撃的な事実の詳細をみていきましょう。
塩分は高血圧の原因!のハジマリ
ハジマリは、1954年。
アメリカのルイス・ダール博士が、日本の青森を含む5地域を調査した結果、青森には、高血圧の人が多くて、しょっぱいものが好きだから、塩分が高血圧の原因だ、と言ったことがスタートのようです。
(後ほど指摘を受けて、すまん、やっぱ白米が原因だ!と言ったようですが。。)
この後、1972年。
アメリカのジョージ・メーネリー博士が、10匹のネズミに、毎日20〜30gの塩分と1%の濃度の食塩水を半年あたえてみたら、4匹が高血圧になった、ということで塩分=高血圧、ということが世界中で信じられるようになりました。
ちなみにこの塩分の量は、人間でいうと500g相当らしいので、毎日500gの塩を半年食べるという凄まじい実験です。
塩分と高血圧が関係ないことを日本人が証明
そして、1984年。
名古屋市立大学の青木教授が、ジョージ・メーネリー博士の実験は、血圧上がってないネズミの方が多いことに注目。
食塩水ではなく、真水と一緒に塩分をあたえたネズミは、どんなに塩分をとっても血圧があがらないことを明らかにしたんです。
メーネリー博士の実験では、塩と塩水をあたえたので、塩分を外に出す機能が正常に働かなかったようです。
生き物には、余分な塩分をおしっこと一緒に出して調整する機能があるので、普段しょっぱいものを食べると水を飲むように、水を与えれば問題ないということですね。
大規模調査で、ヒトでも同様の結果が
1988年のロンドン大学が行った32か国、約1万人を対象にした大規模調査では、1日の塩分が6〜14gだと、塩分は血圧と関係ないという結果がでました。
日本人は塩分を平均1日、10〜12gとっているので、問題ないですね。
塩分を控えても増え続ける高血圧患者
塩分=高血圧とみんなが信じて、気にしつつ、減塩食品も増えているので、塩分と血圧が関係しているなら、減ってもいいはずの高血圧患者もどんどん増えています。http://www.dm-net.co.jp/column/jun2.php
血圧は年齢とともに上がるのが普通
年とともに肌の弾力が減ってくるように、血管の弾力も落ちて来ます。
すると、弾力が落ちて通りづらくなった血管でもちゃんと血液を送れるよう、体は血圧をあげてくれます。
つまり、年とともに血圧が上がってくるのは自然なことで、むしろ生きるために必要なことなんです。
これを無視して、全年齢同じ基準で高血圧基準を設定しているという問題もあります。
また、本来必要な血圧を薬で下げると、脳に十分な血液が届かなくなり、脳梗塞やボケの原因となります。
公としては、高血圧の原因は不明
これほど塩分=高血圧といわれていますが、減塩しても血圧は下がらないので結局のところ、実は公の見解としては、高血圧の原因は不明、となっています。
厚生労働省のサイトでもサラっと書かれています。
高血圧症の95%は原因を特定できない本態性高血圧であり、その背景には遺伝的体質に塩分の過剰摂取・肥満・飲酒・その他の生活習慣要因などが複合的に重なっていると考えられ、メタボリックシンドロームとも関係の深いものです。残りの5%は特定の病気が原因となって引き起こされる高血圧で、二次性高血圧と呼ばれます。睡眠時無呼吸症候群でも高血圧を合併します。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-05-003.html
おっし!じゃぁ塩っぱいもん食べまくるぞ!
ちょっと待って!
そうはいっても、塩分をとりすぎちゃダメな人もいます。
- 食塩感受性高血圧の人
- 腎臓が弱い人
① 食塩感受性高血圧、は日本人の20%に、塩分をとると血圧があがる体質の人がいるようなので、その人は控えてください。
先ほど厚生労働省のサイトから引用した、高血圧の原因に書かれている
遺伝的体質に塩分の過剰摂取
というのも、塩分が関係しているように見えますが、食塩感受性高血圧の人が塩分をとった場合を指しているかと思われます。
② 腎臓が弱い人は、塩分をとると体の中の塩分量を調整するために、腎臓が活動をして普段より負担が多くなるので、腎臓が弱い人は、控えてください。
以上が、塩分と高血圧の関係の真実でした!
塩分は、取りすぎると、体が拒否反応を起こして、食べたくなくなるようにできているので、しょっぱいものを食べたくなったら自由に食べていいと思います。
どんな塩を選んで食べるといいのかは、コチラの記事に書いています。