体に悪い油として有名なトランス脂肪酸。
どんな食品に含まれていて、どんなリスクがあるのかを理解して、とらないようにしましょう!
そもそもトランス脂肪酸って何?
トランス脂肪酸は、植物油に水素を加えて強制的に安定化させた植物油です。
強制的に安定化させているので、酸化がしにくくなります。
植物油は常温で液体ですが、加える水素の量を調整することで、ドロドロにしたりバターのように硬くしたり、自由自在なので、用途に合わせて使い勝手の調整もできます。
トランス脂肪酸は、安くて、酸化しにくく、使い勝手も良い、夢のような油なんですね。
トランス脂肪酸のリスク
水素を加えて無理やり構造を変えているトランス脂肪酸なので、体に入ると様々なリスクがあることがわかってきています。
・動脈硬化
・心筋梗塞
・脳卒中
いち早くトランス脂肪酸の使用を禁止した、デンマークやニューヨーク州では、心疾患での死亡者が減ったそうです。
アメリカでは2018年6月からトランス脂肪酸の食品添加物が原則禁止になりますが、日本では規制も表示義務すらもないので、パッケージに「植物油」と、わかりにくく書かれています。
トランス脂肪酸が含まれる食品
・マーガリン
・コンビニやファーストフードの揚げ物
・クッキーやビスケット
・スナック菓子
・コーヒーフレッシュ(クリープ)
・パン・ケーキ
サクサク感を作ってくれる「ショートニング」にトランス脂肪酸が含まれているのでクッキーやケーキ類には全てトランス脂肪酸が含まれています。
コーヒーフレッシュは白いのでミルクだと思っている人も多そうですが、あれは植物油に白い着色料を入れたものです。
パンやケーキも、バターの値段が高いので、安いマーガリンを使い、口当たりを良くするためにショートニングを加えるのでトランス脂肪酸が含まれています。
体は、毎日食べたものでできています。
日本は、農薬や添加物の規制がゆるい国なので、自分で知識をつけて、リスクをできるだけ避けていきましょう!
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