会議のプレゼンや、試験、発表会などで緊張してしまって、力がうまく発揮できないことってよくありますよね。
その緊張症、仕組みを理解しちゃえば、治せます!
今日、緊張に別れを告げちゃいましょう。
緊張ってなぜ起こるの?
人類が集団で農耕生活をするようになったのは1万年前。
でも、お猿さんから人類になったのは、はるか600万年前。
599/600 = 99.8% は、野生動物に襲われてすぐ死ぬ恐怖と隣り合わせの、狩猟生活でした。
この狩猟生活で、野生動物と出会った時、生き残る確率を上げるために獲得した進化の仕組みが「緊張」なんです。
緊張すると体では何が起こっている?
こっちをにらみつけて、低いうなり声をあげている、野生の虎。
絶体絶命の場面で、逃げるにせよ戦うにせよ、脳の判断力と、筋肉の瞬発力を最大にするため、呼吸を浅く激しくさせて、血液を脳と筋肉に沢山送り込みます。
でも、つかまってかまれたら、血が吹き出て、出血多量で死んじゃうかもしれない。
それを防ぐために、血管は縮んで細くなります。
緊張は交感神経の興奮から
緊張は、ノルアドレナリンというホルモンが出て、交感神経が興奮することで起こります。
体の状態は、脳から伸びた自律神経が自動で調整しています。
この自律神経はちょうど対になる
- 緊張させる「交感神経」
- リラックスさせる「副交感神経」
の2種類があります。
2つの自律神経がバランスを取っているのですが、ノルアドレナリンによって交感神経が興奮して優位になっているのが緊張というわけです。
副交感神経を優位に!
緊張で体に起こる症状と、緊張の原因が交感神経の興奮だということがわかりました。
じゃぁ、緊張をおさえるには、交感神経を静めて、副交感神経を優位にしてあげればいい、ということです。
簡単!
深呼吸!
まず、全身に大量の血液を送るために浅く激しくなっている呼吸を、深呼吸のような、ゆったり長くて深い呼吸に変えましょう。
この時、吐く息と一緒に緊張が体から外に流れ出ていくイメージをすると効果的です。
手、足先を温める
次に、出血を防ぐために血管が縮んで、手や足先が汗をかいて冷えているので、温めます。
クーラーが効きすぎていたり、そもそも手が冷えすぎていて温めようが無い、ということがあるので、ホッカイロを使いましょう。
この時点で、これからやらなきゃいけないことでパンパンになっていた頭が、体の状態に目を向けることで落ち着いてきます。
目の前のケモノに頭を100%集中させて、体は反射神経にまかせる絶体絶命状態から、体に意識を向けられる安全な状態になったことで、脳が、落ち着いていいぞ、と思い始めています。
あと少し!
とどめ
こわばって、硬くなっている肩の力を緩めてストンと落としてください。
そして、手の平を見てみてください。
緊張で震えていますか?汗で湿っていますか?また冷えてきていませんか?
汗をふいて、ホッカイロで手を温めて、指を動かしてほぐしながら、震えをできるだけおさえてみてください。
そして平和が訪れる
体はほとんど平和な時と変わらなくなっているので、興奮の交感神経が静かになってきてリラックスの副交感神経が優位になってきます。
そして、胸のざわめきがなくなり、平和が訪れます。
最初のうちは、なかなかうまく緊張をとれないかもしれませんが、それでも深呼吸をして手足を温めるだけで、緊張は半分以下になるはずです。
とはいえ、緊張は、集中力を高めて能力を限界以上に引き出せる秘密の力でもあるので、ある程度の緊張は大事です。
うまく緊張と付き合っていきましょう!